
雪まるだ様宅のオーディオシステム
現在使用している機材
スピーカー:NH-W1と自作サブウーハー(平面ユニット)の2ウェイのマルチアンプ駆動
デジタルプロセッサー:デックス HDP-4(改) ~プリアンプ機能、DAC、
デジタルチャンデバ、各種補正
NH-W1用パワーアンプ:ラックスマンLXA-OT3改 2台
(Lch Rchごとにモノラルアンプとして使用)
サブウーハー用パワーアンプ:ヤマハYDA138チップ使用デジタルアンプ2台による
モノラル使い
クリーン電源:PS AUDIO P-500
使い方
NH-W1と自作サブウーハーはデジタルチャンデバで70Hz、
48dB/octでクロスさせています。
NH-W1にはピークキャンセラーが内蔵されていますがそれはパスし、
ピークはHDP-4のパラメトリックEQで補正しました。
NH-W1の設置は設計者の茶谷氏(NHラボ)からのアドバイスを元に
天井から釣り糸で吊るしました。
たまごスピーカーに至るまで
旧型たまごスピーカー(ビフレステック㈱ TGA-1B1)からから愛用していますが、
今は新型(NHラボ㈱ NHシリーズ)と旧型をそれぞれ楽しんで愛用中です。
オーディオ歴は約30年です。子供の時にSONYのAPMスピーカーを使っていて
その音はとても好きでした。途中コーン型スピーカーを使う時代もありましたが、
数年前に懐かしさから入手したSONYのAPMスピーカーを聴いてみると、
やはりスピーカーは平面型しかないと痛感しました。
以前流行した平面型スピーカーは今ではほとんど見かけず、
コーン型やホーン型が主流です。平面型スピーカーが消えたのは音が悪いからという意見もありますが、
私は平面という構造がもたらす癖の少ない音に魅力を感じています。
一方コーン型やホーン型は自分には癖が強く、音がこもって不自然で機械の音といった印象を持っています。
好きな音を追い求めるならどんなスピーカーでも良いとは思いますが、原音再生にこだわるならば原理や構造に優れたスピーカーを使うしかないと考え、
しばらくの間はSONYのAPMスピーカーで原音再生を目指しておりました。
しかし、APMスピーカーのユニットは優れモノだと思いますが、
エンクロージャーは「普通の箱」でした。(聴いた事はありませんが、ソニーAPM-6は
別格で、あの箱は良いはずだと思っています。)
そんな感じでオーディオ再生を楽しんでいましたが、ある日たまごスピーカーのことを
知り、早速お店に行って聴かせていただいたのが今に繋がります。
その時は旧型のたまごスピーカーでしたが、
とにかく聴いていて疲れない圧迫感の無さが気に入って、その場で購入しました。
聴いていて疲れないというのは自分が大切にしている部分ですが、このたまごスピーカーはAPMスピーカーよりも更に疲れない音に感じました。
自宅に持ち帰りたまごスピーカーを聴いてみるとその自然な音質に改めて驚愕し、友人にも伝えて「凄い!凄い!」と騒いでいたのが昨日のようです。
でもたまごスピーカーは小さなスピーカーですので低域はどうしても限界があります。サブウーファを併用してなんとかしたいと思いあぐねていましたが、
たまごスピーカーとの繋がりを考えると平面型のサブウーファしかないと思いました。
ところが平面ユニットを使ったサブウーハーシステムは商品としては見つかりませんので、結局自作することにしました。普通に音楽を楽しむのに、
たまごスピーカー単体で低域が不足しているという感じはあまりないのですが、
出来れば30Hzくらいからしっかりと再生する事で理想的なスピーカーシステムになるのではという考えで今のシステムに至りました。
たまごスピーカーを聴いて強く感じる事は、スピーカーの音には「箱の形の音」が
存在して、これが大きく音質に影響しているという事です。
箱を無共振にしても「箱の形の音」からは逃れられずついて回ります。
もうひとつは今までの常識(?)ではエンクロージャーの材質がプラスチックで良い音がするはずないという事なのですがたまごスピーカーはプラスチック製なのにプラスチックの音がほとんど感じられません。これは材質よりも形が大切だという何よりの証明でしょう。
見た目からしたらスピーカーらしくないのですが、その音は自然さに溢れて
音は部屋いっぱいに広がっていき、
疲労感はほとんどなくいつまでも音楽を聴いていたいと思わせます。
現代のスピーカーは、ほぼ箱の形の音がするスピーカーばかりですが、たまごスピーカーを聴くとそれらは時代遅れとすら思えるほどです。先駆者は時として現れる時が早過ぎて
理解を得られにくい場合もあるのかも知れませんが、61800円という手頃な価格なので、
これからは多くの音楽ファンと原音再生を夢見るマニアの基本になると信じたいです。
たまごスピーカー万歳!!